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建築物の土台にはどのような役割がある!?土台と基礎の違い

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住宅などの建築物で重要な役割をする土台。
そもそも土台とは一体どの部分を指すのでしょうか。

 

また、基礎と土台の違いとは一体どういったものでしょうか。
ここでは建築の基礎と土台の違い、土台に使われる木材などについて解説します。

 

基礎と土台の違いとは

基礎と土台の違いを簡単にまとめると
・基礎…建物全体の重量を支える構造体
・土台…耐力壁が負担する水平力を伝達する構造体
です。

 

基礎は地面にしっかりと固定し、建物と地盤を固定するものです。
土台は建物と基礎を繋ぎ、建物の荷重を基礎に伝えます。

 

基礎

基礎は建物を支える下部構造のことで、地面の上につくるコンクリートの構造体です。

 

住宅に用いられる基礎には「杭基礎」と「直接基礎」があり
通常は直接基礎を用いますが、地盤が軟弱な場合には杭基礎を採用します。

 

直接基礎には「布基礎」「ベタ基礎」などがあり、最近では多くの住宅が布基礎を用いています。

 

土台

土台は建築物の最下部に基礎に対して水平にしつらえた材木のことで
柱を連結して建物の重さを基礎に伝えます。

 

土台は耐久性が求められる構造上重要な部分ですので、防腐処理や防蟻処理を行うのが一般的です。

 

土台には外周部に設けられる側土台と間仕切り部分に設けられる間仕切り土台があり
アンカーボルト等で固定されます。

 

土台に関する建築基準法

建築基準法での土台に関する条文は施行令条文に規定されています。

 

木造建築の場合、構造耐力上主要な部分である柱で最下階の部分に使用するものの下部には
原則として土台を設けなければなりません。
(ただし、当該柱を基礎に緊結した場合又は平屋建ての建築物で足固めを使用した場合を除く。地盤が軟弱な区域として特定行政庁が国道交通大臣の定める基準に基づいて規則で指定する区域内においては、当該柱を基礎に緊結した場合に限る。)

 

また、土台は基礎に緊結しておく必要があります。
(ただし、前項ただし書の規定によって指定した区域外における平屋建ての建築物で延べ面積が五十平方メートル以内のものを除く。)

 

土台に適した木材

土台に求められるのは耐久性の高さと防蟻性の高さです。
腐らずシロアリに強い材料を使うことが大切です。

 

土台に一般的に使われている樹種はベイツガに防腐防虫加工を施したものです。
ベイツガに続いて桧、杉の心材(赤身)、ベイヒバ、国産ヒバ、クリとなります。

 

現代の住宅で最も普及しているのは注入土台

ベイツガに防腐防虫加工を施したものは「注入土台」とも呼ばれます。
大手ハウスメーカーでは多くがベイツガの注入土台を使用しています。

 

注入土台の薬剤の注入は木材の最深部まで行われているわけではなく
表面の10mm程度までが薬剤が効いている部分となります。

 

したがって、ホゾを切るなどの加工がされた部分は耐久性、防蟻性がなくなります。

 

土台の樹種別特徴

・ヒノキ
ヒノキは耐久性、耐犠牲共に高い素材です。
薬剤を注入しなくても高い耐久性と耐犠牲を維持します。

 

特に土台に薬剤を使用したくない、という方におすすめの樹木です。

 

・ベイヒバ
ベイヒバは耐久性・耐犠牲に非常に優れており、土台に向いた材料です。
ヒノキに比べてコストがかかりますが、薬剤を使わず安心して暮らしたい方に向いています。

 

・スギの心材(赤身)
スギの心材(赤身)も比較的耐久性・耐犠牲の高い素材です。
しかし、辺材(白太)は腐りやすく柔らかいためシロアリに弱くなります。

 

手に入りやすく安い素材ですのでコストを抑えることができます。

 

・クリ
クリは土台の高級素材です。
最も耐久性と耐犠牲に優れており、価格も高額です。

 

クリは広葉樹ですので太くてまっすぐな材料を繋いで使います。
施工にも技術力を必要としますので、流通量は少なめです。

 

・ベイツガ注入土台
最も流通している材料です。
ベイツガそのものは湿気や薬剤に非常に弱い素材で、薬剤を注入しなければ土台には向いていません。

 

価格が安いためコストを抑えることができますが、土台の木材にこだわりたい方や
住宅に薬剤を極力使用したくないという方は他の材料を選んだ方が良いでしょう。

 

土台の寸法

土台の断面寸法の規定は特にありませんが、柱の小径以上の断面寸法が必要とされ
柱と同じ寸法以上且つ105mm×105mm以上とし、120mm×120mmが標準とされています。

 

通柱、管柱が120mm×120mmの場合、土台も同様に120mm×120mmがふつうです。

 

土台の施工方法

材料の準備作業

土台となる木材はプレカット工場でカットされてから搬入されます。

 

材料には記号や番号が印字された状態で搬入されますので、プレカット図と材料の照合を行います。
同時に材料の欠損等がないかも確認します。

 

次に基礎の天端に墨を打ちます。
中央にはアンカーボルトを打つので、墨芯は基礎天端の中央からずらして打ちます。

 

ねこ土台工法

ねこ土台工法とは基礎パッキン等工法とも呼び
床下と外部の換気を目的として、ねこ土台という樹脂または金属の素材を
基礎の天端と土台の間に設置する工法のことです。

 

従来では基礎に穴をあけて換気口としていましたが、現在ではデザイン性が高く
家の隅にまで通気性を確保できるねこ土台を用いるのが主流です。

 

アンカーボルトの設置

土台を基礎に緊結するのにはアンカーボルトを用います。

 

木造の住宅では土台用のアンカーボルトはねじ径M12またはM16を使用し
品質・性能が明示された良質なものを利用し、コンクリートの埋込長さは250mm以上とします。

 

図面と照らし合わせて位置と本数を確認し、設置は埋め込み長さは十分か
型枠にしっかり垂直に固定されているかを確認します。

 

土台は家づくりに重要な部材

住宅の基礎と土台についてご紹介しました。

 

土台は建物の重さを基礎に伝える重要な役割を持っており
木材として最も地面に近いことから耐久性と防蟻性を確保しなければなりません。

 

土台の素材にはさまざまなものがありますので、家づくりを計画する際には
土台にも注目してプランを立てていくとより安心な住宅に仕上がります。

 

土台についてご希望や質問がある場合は気軽に施工会社に質問してみましょう。

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