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ー建築物の基礎工事の期間はどれくらい?基礎工事の工程と日数ー

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基礎は地面と建物をつなぐ、建築では特に重要な部分です。

そのため、基礎工事は十分な日数をかけて施工します。

 

ここでは、基礎工事にかかる期間と、工程ごとの日数をご紹介します。

 

 

基礎工事とは

 

基礎工事とは地面と建物をつなぐ基礎を造るための工事です。

 

建築基準法施行令第38条では

「建築物の基礎は、建築物に作用する荷重及び外力を安全に地盤に伝え、かつ、地盤の沈下又は変形に対して構造耐力上安全なものとしなければならない」

としています。

 

基礎は建築物の重さなどの垂直にかかる力や、地震の揺れなどによる水平にかかる力を地盤に伝えることで、不動沈下という、建築物が一部だけ沈んで傾いてしまう現象を防ぐ役割を担っているのです。

 

基礎にはいくつかの種類があり、地盤の状況や条件に応じて適切な工法で施工します。

 

 

基礎工事の工事期間

 

基礎工事の工期は、戸建て住宅の場合、4~5週間ほどです。

マンションの場合は1~2か月程度かかります。

 

一般住宅の場合、建築工程全体の施工日数は6か月程度であることから、基礎工事にかかる期間は多くを占めていることがわかります。

 

基礎工事は重要な工事で、基礎に問題が見つかった場合に修復が難しいです。

建物が建つと基礎は見えにくくなります。しかし重要性が高いため、作業工程も多く、工事にも時間がかかります。

 

 

基礎工事の工程と日数

 

一般的な基礎工事の工程と所要日数は次のようになります。

 

1.地縄張り(半日~1日)

 

建物の範囲を示すために、基礎の外周に縄を張って建物が建つスペースを確保します。

 

 

2.水盛り遣り方(1日~2日)

 

地縄張りで確認した位置に、建物を水平に立てるための基準となる高さを示します。

地面に木製の杭を打って、基準となる高さに対して水平になるように糸を張ります。

 

 

3.根切り(1~2日)

 

基礎の一部を地面に埋め込むために、パワーショベルなどを使って地盤を一定の深さまで掘ります。

根切りの精度が家の傾きを左右するため、重要な工程です。

 

 

4.砕石敷き・防湿シート(半日~1日)

 

根切り後に砕石を敷き詰め、ランマーで地盤を締め固めます。

ここでしっかりと地盤を締め固めることで、基礎の重さを地盤に均等に伝え、建物の不動沈下を防止するのです。

 

砕石を敷き詰めた上に防湿シートを敷きます。

 

 

5.捨てコン(半日~1日)

 

基礎の外周部に捨てコンを流します。

捨てコンは建築物の強度に直接関わりはありません。建物の基準の印を書いたり、職人が作業をしやすくするために打設します。

 

捨てコンが乾いたら基準線を描く「墨出し」という重要な作業を行います。

 

 

6.配筋工事(2~3日)

 

配筋工事は、鉄筋コンクリート製の基礎に必要な鉄筋を図面通りに組み立てる作業です。

配筋は基礎の寿命や強度に直接影響を及ぼす重要な工程ですので、建築基準法で細かく規定されています。

 

基礎工事の配筋工事では作業完了後に配筋検査を行います。

 

 

7.外周型枠工事・ベースコンクリート打設(1日)

 

外周型枠工事は、基礎のベース部分のコンクリートを打設する際に、コンクリートが流れ出ないようにするための立ち上がりをつくる工事です。

その後、基礎のベース部分のコンクリートを打設します。

 

 

8.内部型枠工事(3日)

 

室内の柱や壁を支える基礎内部の型枠を組みます。

内部型枠は外周に比べて量が多いため、3日程度を要します。

 

 

9.アンカーボルト設置・内部コンクリート打設(1日)

 

アンカーボルトは基礎と土台をつなぐ金属の部材です。

基礎工事では、立ち上がり部分の型枠にアンカーボルトを設置します。

 

その後、内部型枠にコンクリートを打設します。

 

 

10.養生(夏場:3日以上、冬場:5日以上)

 

コンクリートに十分な水分と湿度を保った状態で、固めます。

養生期間は、夏場は3日以上、冬場は5日以上必要です。

 

 

11.型枠解体・雑コン(1~2日)

 

コンクリートが固まり、強度が出たら型枠をはずします。

型枠の解体作業は「脱型」とも呼ばれるものです。

 

型枠が外れたら、雑コンと言う、住宅の基礎に直接関係のない玄関ポーチや勝手口の土間、給湯器置き場などのコンクリートを打設します。

その後仕上げをして、基礎は完成です。

 

 

基礎工事中に確認するポイント

 

基礎工事中は施主も現場に足を運び、進捗状況を確認することをおすすめします。

工事中に見るべきポイントを押さえておくと、基礎工事が正しく行われているかをチェックできます。

 

おもに次の点をチェックし、疑問点は担当者に確認しておきましょう。

 

 

地盤に適した工法か

 

基礎工事は地盤の強度や地域の条件に合わせて工法を選択します。

地盤の弱い地域では杭基礎を使い、強い地盤では直接基礎を用いるのが一般的です。

 

地盤調査に基づき、適切な工法が採用されているか、確認しておきましょう。

 

 

地縄張りは図面と合っているか

 

建物の場所を示す地縄張りが図面の通りになっているかを確認します。

地縄張りは建築物の位置や向きを決める重要な工程のため、しっかりチェックしておくことが大切です。

 

 

鉄筋は必要な本数を配置しているか

 

配筋する鉄筋の配置は基礎の耐久性を左右します。

図面通りに必要な本数が配筋されているかを確認します。

 

 

アンカーボルトは正しく設置されているか

 

アンカーボルトは、建物と基礎をつなぐ役割があり、コンクリートに埋め込むため、コンクリートを打設したあとは動かせません。

アンカーボルトが決められた場所に垂直に設置されているかを確認します。

 

 

コンクリートを十分養生したあと型枠を外しているか

 

型枠はコンクリートが固まってから解体します。

コンクリートの養生期間は、天候により左右されます。

雨のあとは強度が弱まりやすいため、十分コンクリートが固まってから取り外すことが大切です。

雨のあとや冬場は、型枠解体を急ぎ過ぎていないかチェックしましょう。

 

 

基礎は十分な時間をかけてつくる

 

基礎は地面と建物をつなぎ、垂直、水平にかかる力を地盤に伝える大切な役割を担う部分です。

そのため、工程も多く、工事期間も長くかかります。

 

不動沈下を防ぎ、建物を長く安全に使用するためにも、基礎工事は十分な時間が必要です。

 

専門的な工事が多いです。

しかし施主であればこまめに現場に足を運び、進捗状況の確認や適切に工事が行われているかチェックしましょう。不明な点は担当者に確認しておくと安心です。

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