建築関係の仕事にはどんな種類がある?建築関係で働くメリット

 

建築のお仕事は設計や建物のプランを立てる人、デザインをする人、現場で実際に建物を造る人など、
多くの職種の人が協力して1つの建物を建設します。

 

そのため、建築関係の職業は非常に幅が広く、さまざまなお仕事が存在します。
建築関係の仕事に携わりたいと考えている方はどの部分に関わりたいかを具体的に考えておくと良いでしょう。

 

ここでは、建築関係の代表的な職業をご紹介します。

 

建築の設計・デザインに関する仕事

 

建築士

建築士は建物の設計、工事の監督、設計図の作成などを行います。

 

依頼主の希望を聞き、測量や地盤調査による現地調査の結果からどのようにすればそれが実現できるかを考え、
設計図を作成していきます。

 

お客様の要望を建物に反映させるのはもちろん、建築基準法に則った安全性の確保もしなければなりません。

 

建築士になるためには国家資格の建築士を取得する必要があります。
難易度は国家試験の中でも特に高く、1級合格率は10%以下、2級合格率は25%程度と言われています。

 

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターはインテリアや住宅、商品に関する幅広い知識と専門的な技術を駆使して、
内装、家具やカーテン、照明等をトータルにプロデュースします。

 

インテリアコーディネーターは設計事務所のほか、
住宅メーカー、工務店、内装施工業者、ショールーム、インテリアショップ、インテリア関連メーカーなど
さまざまな場所で活躍することができます。

 

図面・模型の作成、積算の仕事

 

CADオペレーター

CAD（コンピューター支援設計）はパソコンで機械部品や建築物などの設計、製図を行うためのシステム・ソフトウェアを指します。

 

以前は設計の際には「ドラフター」と呼ばれる道具を使って紙に手書きで図面を引いていましたが、
CADの登場により効率良くより複雑なものの設計が可能になりました。

 

CADオペレーターはCADの操作を専門的に行う職種です。
主な仕事は設計士やデザイナーなどの指示に従い、CADを使って図面を修正、調整、作成します。

 

建築模型制作士

建築模型制作士は建築士やCADオペレーターが作成した設計図をもとに建物の模型を作る仕事です。
設計図は平面ですので、具体的な完成イメージを伝えるために縮小サイズの模型を作成します。

 

正確な模型をつくるためには手先の器用さや緻密さが求められます。
工作やプラモデル作りが好きな方に向いている仕事です。

 

建築積算技術者

建築積算技術者は設計図や住宅の規模から着工から完成までに必要な費用を算出する仕事です。
建物はお客様の希望を全て盛り込んでも予算オーバーでは建築は進められません。

 

建築資材や着工日など、正確な費用の見積もりを作成することで、
お客様に請求する費用や資材の仕入れ、人材確保が可能になります。

 

仕事は基本的に事務所内でのデスクワークとなります。

 

工事・内装の仕事

 

建築施工管理技士

建築施工管理技士は建築現場で監督を行う人の1人です。

 

建築現場では専門工事の業者がたくさん出入りしていますが、専門業者はそれぞれの仕事に特化しており、
他の工事に関しては十分な知識を持っている訳ではありません。

 

そこで、スムーズに工事に進行させるために各専門工事業者に指示を出し、
建築現場全体の工事を管理する「建築施工管理技士」が現場のまとめ役として必要になります。

 

建築施工管理技士の資格には1級と2級があり、1級では大型商業施設や高層マンションの現場で指揮を執ることができます。
2級は請負金額4,000万円以下の中小規模の建設工事を扱うことができます。

 

大工

大工は建物の建築や修理を行います。

 

建築物を建てる上では必ず必要な仕事で、大工の手により建物が完成します。
専門的な技術と知識が求められますが、資格や学歴に関係なく働くことができます。

 

大工の就職の仕方も色々あり、早い段階で工務店等に就職して現場で大工としての経験を積む人もいれば、
専門学校で建築を学んだ後に大工として就職する人もいます。

 

業務内容は現場での力仕事や高所での作業が多いため、体力的な問題が出てきます。
継続的に建築業界で働くためには管理者になるための資格取得を目指すと良いでしょう。

 

左官

左官はコテを使って住宅の外壁や内装を塗り上げる仕事です。

 

土やモルタル、漆喰などの壁材を塗ることがメインとなり、高度な技術が要求されます。
左官仕上げには表面を滑らかに仕上げる方法のほか、コテを使って模様を付ける仕上げ方法も存在し、
左官職人のセンスが試されます。

 

珪藻土や漆喰は最近注目されている壁材です。
左官職人の仕事も同時に注目されています。

 

建築関係で働くメリット

 

1つのプロジェクトを達成するやりがいを得られる

1つの建物が完成したときの達成感は建築関係の仕事ならではの達成感と言えるでしょう。
住宅の場合は設計から建築完了まで約半年程度から約1年程度、ビルやマンションは約1年程度～約3年程度かかります。

 

長い時間と労力をかけながらお客様の希望を叶える建物を完成させたときの達成感はひとしおです。

 

需要が高い

建設関係の仕事は常に需要が高い仕事です。
一般住宅から商業ビルまで、常に求められており、新しい建物が日々建設されています。

 

需要が高い業界で働くことは大きなメリットです。

 

マンネリ化しにくく継続していくことができる

建設関係の仕事はある程度の期間を有するプロジェクトとなるため、仕事のマンネリ化が起こりにくい職種です。
一般的な事務職のデスクワークは基本的にルーティンワークとなり、毎日ほぼ同じ業務を繰り返していきます。

 

建設のお仕事はお客様の要望をヒアリングし、設計図を作成して着工後もさまざまな専門工事があります。
デザインも毎年更新され、建材等の材料も最新のものが登場します。

 

このように、新しいデザインや技術に刺激を受けながらプロジェクトを進めていく事が可能です。

 

目指している職業についてしっかりと調べておきましょう

建築業界には数多くの種類の仕事があります。

 

働き方もさまざまですので、目指している職業にはどんな働き方があるのか、就職先やフリーランスなど、
就業体系について考えておきましょう。

 

また、似た仕事にはどんなものがあるのかも事前にしっかりと調べておくと働き方の幅が広がりますので、
視野を広げて検討することが大切です。